クロアチア報告第4弾! 


5月12日 予選第3日
13:30 180度3-4mの中予選最終レースが行われました。
礼子達は今日はホワイトグループでインナーコースでした。
吉迫、田端が同じ組
決勝シリーズ残るためにはシングルの順位が必要なレースです
下7番目からまあまあなスタート、右寄りりのコース選択で第1上へ向かい
ました。
第1マークは左寄りのコースが伸び、12位で回航、14位に田端、16位に吉迫が回航


下はそのままの順位で回航、後ろの吉迫はゲート右側のマークを回航、そのまま
スターボーで左寄りを、田端は左側を回るもすぐタック同じく左側を
前に回航した礼子も左側のマークを回るも、スピンランの艇がいたためすぐタック出来ず
暫くポートで右よりに行き、左に返すもその時点で吉迫、田端に下手先行される形に
なってしまいました。


その後は左寄りを走り、第2上へ向かいましたが、回航順位は10位、吉迫はスピードが
あり5位、田端は9位で回航、礼子はすぐ後ろで11位の艇とは離れていましたので
そのままフィニッシュすると予想をしていました。
しかし、コースの4/5ほどの所で風が落ち、フィニッシュ直前のジャイブが早過ぎた(本人は
ジャイブのタイミングであったと言っていますが)のとスピンがすぐはらまなかった事から後続艇にオーバーラップされ11位でフィニッシュしました。


結果的にはこの1点が大きく、同点28位でGOLD進出がなりませんでした(27位の艇は
最高順位が3位、礼子は5位)
インカレでもそうですが、宮内総監督がいつも言われている1点の重みをこれほど感じた事
はありません、GOLD進出のチャンスを逃した事は本残念で応援して頂いた皆様には本当
にお詫びするしかありません。


離れていた後続艇が近づき、且つ、フィニッシュ直前の最後のジャイブは全身・全霊を込めて
自分達が持っている技術を100%出し最高のジャイブをスキッパー、クルーが心を一つにして
やらなければならないのですがそれが不足していたと思います。
後続の艇(ニュージーランド)はジャイブと同時にスピンをフライングさせ一早く風をはらませていました。
一方、こちらから見た礼子達は普段と同じジャイブ、スピンがすぐはらまなかつた分で中に入られた感じです。
今回のシリーズでは「際」の弱さ、下手差が目につきました
現役の諸君も「際」つまり、スタートの際、マーク回航の際、フィニッシュの際が鋭くなる様
練習をして下さい。


礼子達は昨年のスペインワールドに比べれば格段に進歩していますが、世界で勝つためには
もっともっとアグレスティブにそしてレース中自分達で絶えずレースの組み立て、プランニングが必要と感じました。


チューニングも4-6m位ですとメインのリーチが綺麗に開くのですが、それ以下ですとクローズしてしまいスピードの出ない原因になっている感じでここも克服しなければならない点です。


本当に残念ながらGoldには進めませんでしたがSilverトップですから今後に繋がるベストなレースを残りやると信じていますので日本から変らず応援して下さい。


他の日本女子チームは吉迫・佐竹組と田畑・栗田組が決勝ゴールドフリートに残りました。
この2艇でオリンピック代表を争うことになります。
【女子予選シリーズ結果】
30カ国 53艇( )は捨てレース


3位 吉迫 由香・佐竹 美都子 (島精機製作所) 8-6-(17)ー4-2ー5
18位 田畑 和歌子・栗田 直美 (第一経済大学) (20)-7ー14-17-2-9
28位 高橋 礼子・鎌田 奈緒子 (法政大学) 14-(21)ー20-5-10ー11
32位 井嶋 千寿子・生田 真紀子 (東亜建設工業) (OCS)-25ー8-3-8ー22
35位 近藤 愛・金井 由季(ミキハウス) 9-2ー(26)-18-25-16


男子は1グループはフィニッシュしたものの、2、3グループは残り僅かのところで風が変化したのでノーレースとなり、明日、予選最終レースを行うことになりました。
1グループだった三部・高村組と中村・山田組はそれぞれ13位、10位という成績がついています。
残りの4チームは明日、予選第6レースを行います。


残り2グーループの予選最終レースを今実施していますが、高村チームはGold進出間違いないと思います。